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お金使えない症候群

目次

1   はじめに

私は節約貯金について発信しているので、読んでいただいている皆さんも節約貯金に取り組んでいる方が多いことでしょう。

少しずつ貯金や投資したお金が、まとまった資産になるのはうれしいですよね。

その一方で、貯まるようになってきたときにお金を使えない症候群」にかかりやすいので意識的に注意が必要です。

段々、お金を貯めることには慣れたのに使うのは嫌だ・怖いという感情になっていませんか?

人生において、お金を使う・使わない方が良いとはどちらにも振り切るべきではないと思っています。
これらはどちらもバランス良く行うことが大切です。
皆さんが「お金を使えない症候群」に陥ってしまったときの対処法をご紹介します。

2  お金使えない症候群とは

一見、支出コントロールとして節約に励むのは良いことに思えます。

しかし、過剰な節約を試みれば、お金を使うことに罪悪感を感じてしまうお金使えない症候群を発症する恐れがあります。
大げさなようですが、この症状が重症化すると鬱になりかねません。
この症状に陥った場合、小さな支出でもお金を使いたくないという考えが先行して、生活や交友関係に問題を招きます

私も節約と貯蓄に成功し始めた頃、この症状がひどく悩んだ時期がありました。
500万円・600万円と貯蓄や投資で総資産を増やす中で、段々そのまとまった資産が目減りすることに恐怖を感じるようになりました。資産額を確認しては、老後生活やライフイベントに備えた貯蓄をしなければと焦りを感じていました

その時は、行き過ぎた節約意識からお金を使うことを避けるようになっていきました。
しかし、自給自足生活でもなく、家族の食事を作るために食料の買い出しには行かなくてはなりません。
いつしか、スーパーに行くことすら散財してしまいそうで怖いと感じるようになりました。


あるとき、「もし1年しか生きられないとしても、こんな生活続けるかな?」と思い、少しづつ考え方や行動を変えました。

過剰な節約を試みる人ほど、お金がいくらあっても足りないという不安から節約に走っている傾向にあると思います。

節約すればする程、手元に残るお金は増えます。しかし、それがキリの良い貯蓄額から株価の変動などで少し下がっただけで一憂するようになってしまったら、馬鹿らしいですよね。

その時は、本当に何のために倹約貯蓄し投資をしているのか目的と手段を明確に出来ていなかったと思います。

3  対策① どんな人生にしたい

貯金できるなら別に良いんじゃない?と思うかもしれません。

しかし、お金を使わなくなると、お金の上手な使い方が分からなくなってきてしまいます。
上手にお金を増やすのも、上手に使うのも練習なのだということに気づかされます。

まず、こんな生活では家族との時間も楽しめず、お金があっても豊かな人生にはならないと思いました。

そこで、どんな人生にしたいのか、そのためには、どんな経験をしたいのか書き出すことにしました。

私の場合、一番に挙げられたのが家族で健康に自由に沢山のことを経験を出来るようにすることです。
お金を貯めたり増やしたりしていきたいのは、そのための手段であることに気がつくことが出来ました。


人間は損得感情だけではないので、合理的な支出だけにすることが正解ではありません。

4  対策② 経験と人にお金を使う

新しい経験や人間関係にお金と時間を使わないと、変化のない日常の中で人間関係も希薄になります
今しかできない経験への支出や人付き合いへの支出はすることに決めました。

ビル・パーキンズ氏の『DIE WITH ZERO』という本を読んで、その本の例に強く共感したからです。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]

バックパックを背負って、世界を回るような体験は若いときでなければ難しいですし、この機会を逃すと次はない」と思えることは確実に今経験するべきことと言えます。

旅行やスポーツなどの一部は、若くて体力のあるときでないと十分に楽しめない体験が確かにあるのです。
それら「成長する経験」にお金を使うことは、浪費ではなく投資だと思えるようになったのです。

我が家は、子どもが一緒に旅行などに行ってくれる年齢までは家族で沢山旅行に行くことを決めています。

お金は有効なときに使わないともったいない、そのことに気がつければお金を使えない症候群は改善していきます。

もう一つ、大切な人にはお金を使うことを決めています。
人に使ったお金が巡り巡って自分に返ってくるという話をよく聞きますが、それは正直場合によると思います。

しかし、それ自体が気分の良いものであれば十分なのではないでしょうか

寄付であれば、気心知れた友人との食事にはお金を使うなど人それぞれだと思います。

私の場合は、幼少期に親代わりをしてもらっていた祖母に恩返しをしたいという気持ちが強いので、温泉旅行に連れて行くことにはお金を使っています。

5  まとめ

いかがでしたでしょうか。
正しい金銭感覚を維持し、豊かな人生を歩むためには、適切にお金を使っていく必要があることに、お金を使うことに罪悪感を感じるまでになって自分の実現したい人生をしっかり見つめ直して、初めて気がつきました。

貯金を貯められるようになってくると、お金に執着し、私のように「お金を使えない症候群」になることがあると思います。

ひたすらお金を増やし続けることでしか楽しさを感じることができない人生が、果たして人生の最後の瞬間に振り返って幸せだったと言えるでしょうか

この問いには、ほとんどの人が「NO」と答えると思います。

お金はないよりもあった方が良いのは変わりありません。しかし、同時に本当に大事なものを見失わないように、有意義にお金を使うことも重要視してくのが、幸せな人生を歩む秘訣といえます

私の体験がどなたかの参考になれば、うれしいです。お金を有意義に使いながらも、貯蓄し投資し増やしていきましょう!

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この記事を書いた人

倹約貯蓄家の本多と申します。
投資初心者向けの資産形成に関する情報を発信しています。
ときどき子連れ旅行記やお得情報も発信予定です。
▪︎FP2級所有/元証券マン
▪︎海外旅行好き/ポイ活好き

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