平時にこそ防災について考える
普段物が少なくコンパクトな生活をしている本多家ですが、防災意識は高く玄関には防災リュックを用意しています。
年に2回、3.11の日と防災の日(9.1)に防災リュックの中身を確認して非常食の入替えをしたり、災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を再確認しています。
今回、関東大震災から100年ということで近年懸念されている首都直下地震への備えを考える上で、家族で防災意識を高める経験をしたいと考えていました。
一般財団法人日本笑顔プロジェクトの皆さんが、パワーショベル体験と防災井戸を体感出来る会を9月の土日開催しているということを知って行ってきました。
うちの子は、パワーショベルやバギーが好きなのでそれに乗れるというだけでウキウキしていました。
長野県の小布施スマートインターから1分という好立地で、駐車場も広くて分かりやすい場所です。
小布施の街並みも良かったので、その辺もご紹介していきます。
関東大震災から100年
地震大国日本は、昔から大きな地震で大変な被害を受けてきました。近年懸念されている首都直下地震も、起きてから考えるのでは遅すぎます。
常に防災を意識するのは難しいですが、防災月間の9月だけでも防災への備えを真剣に考えたいです。
自然災害は人の力ではくいとめられない
自分の家族の命は自分で守る
我が家では、数年前に防災グッズとして奮発して購入したバルミューダのランタンを、毎晩使っています。平時から防災グッズを使うことで、被災時に慣れ親しんだモノを使うことでストレスを軽減させたいという考えからです。
関東大震災は、1923年9月1日11時58分に発生し、大きな被害をもたらした地震災害です。
死者・行方不明者は推定10万5,000人ともいわれています。
【今を生きる私たちがすべきことは何か】そんなことを家族で話すきっかけになれば、という家族にパワーショベル体験を提案すると、子どもは「絶対乗ってみたい!」、夫は「実は昔パワーショベルの免許とって、今はペーパーだけど簡単な操縦は出来るよ」と大盛り上がりでした。
パワーショベル体験
防災パークの入り口でまずは受付です。
住所や名前、パワーショベル体験する人数確認の用紙を記入してから、万一体験中に事故が起きた際の保険の説明をしていただき体験料をお支払いして、いざ体験エリアへ。
持っていったもの
・ヘルメット(貸し出しもあります)
・軍手
・帽子(防災井戸で実際に水を出してみたり、バギーにまたがって写真撮影する時の熱中症対策)
・体験料(体験者1人あたり1,000円)
持っていけば良かったもの
・空の水筒
(防災井戸は水質検査をして飲料水として飲める水です。とても冷たくて美味しそうでした。空の水筒を持ってきて、汲んで飲みたかったです・・・スタッフさんに確認すると水筒に入れて飲んでOKですよとのことでした)
・日傘(子どもが重機に乗るのに夢中になり過ぎて、40分もいたため日傘必須でした)
ヘルメットと軍手をはめて体験エリアへ行くと、ひとりでやる気満々だった子どもも自分より遥かに大きな重機に緊張して直前で硬直。
スタッフの方が機転を効かせてくださり、急遽夫の膝に乗って体験することになりました。
大人用ヘルメットは、お貸しいただきました。
体験は、ならした土をパワーショベルを操縦して実際にショベルで土を掘ったり入れたり、機体を左右に動かしたりさせてもらえます。
スタッフの方は、丁寧に操縦を教えてくださっていて、さらに緊張が解けたタイミングで子ども1人でもやらせてくれたりと素敵な体験になりました。
子どもも大満足の様子で、帰りの車内で「こんな楽しいとこ連れてきてくれて、ありがとう」と言ってもらえて、親は何よりも嬉しかったです。
防災井戸の水を汲みあげる
平時を楽しみ有事に備える、この言葉を体感出来る経験でした。
井戸の水を汲み上げて、実際に井戸水に触れたり飲んだりすることができます。
井戸は52mも掘削して揚水ポンプで地下水を汲み上げるもので、水質検査で飲料水としても認められた安全な井戸水です。
家族全員、井戸を見たことすらなかったので楽しかったです。井戸水は驚くほど冷たく、透き通っていました。
まるで、ジブリ作品のとなりのトトロで井戸のレバーをキュコキュコと動かして井戸水が出てくるシーンのようで涼やかでした。
井戸の仕組みについて考えたこともありませんが、その場で子どもと調べると面白かったです。
配管内部からの空気を抜き取り、必要な真空状態をつくりだす仕組み。興味ある方は、分かりやすかった参考URLを載せますので見て下さい。
http://www.rainworld.jp/idopump/howitworks.html
バギーで記念撮影
2020年12月、新潟県・関越自動車道で豪雪のため車が立ち往生し2000台近くの車が動けなくなったニュースは皆さんご存知でしょうか。その被災現場のニュースで、四輪バギーで食料や水といった支援物資を夜通し配布する人を初めて目にしました。しかも、警察や自衛官ではなく一般の方だったことを後々知って驚きました。
その四輪バギーに乗っていたのが、この防災パークnuovoを作った日本笑顔プロジェクトの発起人小布施町にある浄光寺の副住職・林映寿さんです。
四輪バギーにまたがって写真を撮影しました。子どもはバギーが気に入ったらしく、何度もまたがってボタンを押したりしていました。日本笑顔プロジェクトのスタッフの方が、「いつもお母さんが写真撮ってて家族全員の写真少ないでしょうから、良ければお撮りしますよ」と言ってくださりました。素直に嬉しかったです。
しかも、写真がめちゃくちゃ素敵に撮っていただけていて夫婦で感動しました。
来年の年賀状写真に決定です!
快適トイレ
パーク内のトイレは、災害時用の防災トイレでした。
子どもがトイレ行きたいということでお借りしましたが、ちょっと潔癖症的なところがある私は公園のトイレなどが苦手です。仮設トイレに近い見た目の防災トイレですから、臭い等は覚悟して入りました。
すると、まさかの防災トイレはすごく綺麗!
寧ろ無臭というか、ほのかにウッディな良いにおい!
スタッフの方によると、「おがくず」を使っているトイレだそうで、おがくずには高い消臭力・吸水力・抗菌力があり、臭いを消しているようです。
おがくずの特徴が発揮され、衛生面でも大きな働きをしてくれます。おがくずの吸収力はなんとなく想像出来ますが、消臭力・抗菌力まであるなんて驚きでした。
ネットで調べてみると家庭用に、「非常用おがくずトイレ」というものがありました。家庭用のこちらは家庭用にコンパクトな、おがくずトイレが開発されていて臭い対策も出来るのが良いなと感じました。
我が家は、非常用トイレ凝固剤と簡易トイレ、目隠しマントなどを用意してあります。
災害時、断水して水が流れない、排水ができなくなった際に慌てないために、非常用トイレは用意しておきましょう!
おまけ 小布施牧場ゴールデンミルクジェラート
小布施堂の栗の点心朱雀が有名なえんとつというお店へ。秋栗のモンブラン朱雀はシーズンしか食べれないそうです。残念ながら、栗の収穫は今月下旬頃からだそうで、昨年取れた栗を使ったモンブランは食べられるとのことでしたが、炎天下で長蛇の列だったため諦めました。秋栗のモンブラン朱雀は栗の香り豊かなモンブランで口当たりがとても滑らかで美味しいんだとか。是非、今月末か来月あたり長野県方面へ行かれる方はおすすめです。
そして、小布施牧場という牧場の近くにあるmilgreen【ミルグリーン】というしぼりたてジャージー牛乳のジェラートを扱うカフェに行きました。
ジャージー牛は、英王室の王族専用のミルクをつくるために、イギリスで品種改良された牛です。日本では乳牛のうち1%しかいない希少な品種で、コクとうまみが特徴の淡い金色をおびた美しい色をした牛乳(ゴールデンミルク)だそうです。
ゴールデンミルクジェラートとコードブリューコーヒー、とても美味しかったです。お店のベンチでもいただけるようでしたが、外の木陰で皆で食べました。
お土産として買ってみて良かったのが、モッツァレラチーズです。牧場のしぼりたてジャージー牛乳の美味しさを包み込んだモッツァレラチーズ、というフレーズに心掴まれました。
帰ってから、お店の方おすすめのカプレーゼでいただきました。もちもちしっとり、味はあっさりなのに濃厚な牛乳の美味しさを感じる今までで食べたモッツァレラチーズの中で断トツで美味しかったです。ミルク感が凄いです。
お店の通販でも購入出来るようなので、勝手に激推し紹介です。以下、お店のHPです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段、倹約貯蓄を徹底している我が家ですが、旅先でしか経験できないこと・食べられないものは予算内であればお金をかけるようにしています。
小布施という街は、フルーツ農家が多く、今回ご紹介した防火パークnuovoがある小布施ハイウェイオアシスの周りにも、ぶどう畑やりんご畑・栗の畑が沢山ありました。
栗の畑は初めて見ました。緑色のいがに入った状態の栗が、たわわに実っている木に癒されました。
日光を浴びる草や土のにおいや、ゆったりと豊かな自然の中で森林浴が出来てリフレッシュ出来ました。
防災パークnuovoの男性トイレに貼ってあった紙に凄く良いことが書いてあったよ、と夫が写真を撮ってきてくれたのが上の写真です。
確かに、良いことが書かれている。
一つひとつが良い思い出になりました。
「味わいのまち小布施」の魅力を沢山感じられる週末トリップになりました。
是非、防災月間の9月に平時を楽しみながら有事に備えるために、今出来ることを考えていただければと思います。
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