2020年6月、コロナ禍の真っ只中にZIPAIR(ジップエアー)という航空会社が誕生しました。
ZIPAIRは一般的にいうところのLCC(ローコストキャリア:格安航空会社)にも関わらず、エコノミーよりゆとりのあるフルフラットシートがあるJALの子会社です。
LCCと聞くと不安と感じる方も多いと思いますが、JALのオペレーションに準じた子会社というと安心感があります。
コロナ明けの海外旅行では、絶対にZIPAIRを使いたいと思っていました。
そして、この度やっとZIPAIRでタイ往復便の予約出来ました。
実際にタイに行くのは再来月のため、座席の乗り心地などについては後日追記します。
マイルを使わずとも安く航空券予約が出来たので、注目のZIPAIRの魅力を解説していきます。
ZIPAIR=JALのLCC
近年、JetsterやAir Asiaなど、数々のLCCが登場していますが、普段JALやANAといったフルキャリアを利用する方には、まだまだ馴染みが薄いかもしれません。
今回、ZIPAIRで予約したかったのは、長年蓄積されたJALのノウハウを共有しているということで、他のLCCに比べて欠航や大幅な遅延の確率が低そうだったことや欠航時の返金対応がJAL子会社で安心出来そうだと思ったからです。
安かろう悪かろうでは困りますが、その点、ZIPAIRには大きな強みがあります。
ZIPAIRは「JALのLCC」と覚えておこう!
機体もJALで使われていたもので通常のLCCより大きい!
ZIPAIRとフルサービスキャリアの違い
JALやANAといったフルサービスキャリアとの違いは、次のような点が挙げられます。
・日本は成田発のみ
・機内食やアメニティ、事前座席指定など基本的に有料
・個人用モニターがない
・マイレージ制がない
普段フルサービスキャリアに乗り慣れている方は、サービス面では物足りない部分があるかもしれません。
しかし、不要な部分を削ぎ落とすことによって、フルサービスキャリアでは真似できない格安料金を実現しています。
「U6Standard」運賃
0~6歳までの子どもは、U6運賃という大人よりも安い価格で予約することが出来ます。
うちの子どもの場合は、片道7,816円でした。
内訳は、U6Standard運賃が5,000円で諸税が2,816円です。
フルサービスキャリアと他LCCの小児料金は大体以下の通りです。
JAL・ANAの小児料金(国際線): 2〜11歳大人料金の75%
LCC: 2〜11歳 大人料金と同額
(LCCは独自で基準を設けているところが多いため約半数のLCC料金)
JAL・ANAはもともとLCCより割高なので75%でも安くはないです。
フルサービスキャリアを使いたい場合も出てくるので、そうした時に備えて我が家ではJAL・ANAそれぞれのマイルも貯めています。
ZIPAIRのU6Standard運賃は6歳以下ですが、お子さんの年齢条件が合えば非常にお得です。
子どもがいるとそれだけで海外旅行は疎遠に感じるものです。
家族で行くとなれば航空券やホテル代、旅行先での飲食など出費がひとりの時と比べものにならないくらいかかります。
旅行代理店で予約するより手間はかかりますが、個人手配もおすすめです。
子どもと隣同士に 座席指定が無料
0~6歳までの子どもは、必ず大人1名と隣同士の座席を確保してもらえます。
これは、私としてはZIPAIRの一番嬉しかった点です。通常であれば、事前座席指定は有料です。
どこのLCCも大抵は事前座席指定は有料なので、ZIPAIRのこの配慮は子育て世帯にとってありがたいと感じました。
0~6歳までの子どもとその隣に座席指定する大人1名事前座席指定料が無料となりますので、もう1名大人を横並びにしたい場合は大人1名分のみの事前座席指定料で済みます。
大人料金も安い
U6Standard運賃のお得さはお分かりいただけたかと思いますが、大人料金も負けていません。下記は、2023年8月時点での各路線片道運賃です。
びっくりするくらい安いですよね!行き先によっては新幹線と同じくらいです。
最近、円安により燃油サーチャージが高騰していますが、ZIPAIRは諸税込でこの価格なので海外旅行が身近に感じられます。
実際に、我が家がバンコク便の往路でかかった料金は合計55,762円でした。
大人2人47,946円(1人あたり23,973円)、子ども7,816円(U6Standard)でした。
フルサービスキャリアにはあって当たり前のサービスがなくても我が家は良いと思えました。
持ち込み手荷物が2023年10月29日より15kg上限に
LCC利用でトラブルになりがちなのが、荷物に関するものです。
フルサービスキャリアでは、多少の重量超過はお目溢ししてもらえても、LCCはそうはいきません。
ZIPAIRでも、受託手荷物は一個目から有料ですが、2023年10月29日から日搭乗分より、重量制限の内容が変更され持ち込み手荷物が7Kgまで無料は変わりませんが手荷物オプション購入で15 kg上限(10月28日までは12Kg上限)になりました。
行きは良くても、帰りはお土産でぎりぎり手荷物上限かもしれない…という場合も、この3Kgの重量拡大でさらに便利になった印象です。
食品の機内持ち込み・機内Wi-Fi利用OK
案外、知らない人も多いかもしれませんが、機内への食べ物や飲み物の持ち込みは航空会社や空港によって決まりが異なります。
ZIPAIR成田発は、アルコール以外の機内持ち込みが2022年4月以降は可能になりました。
機内Wi-Fiも誰でも使えることも嬉しいですよね。全席充電もあります。
これから頻繁に海外旅行に行くようであれば、海外でも2GBまで無料で使える楽天モバイルに乗り換えようと考えています。2GB超えても1GB500円でチャージ出来るのも魅力だと思います。
今回は、iPhoneはTRAVeSIMというeSIMにしますが、iPadなどは機内Wi-Fi接続して子どもが動画を楽しめたら良いなと思います。
予約時の注意点
予約時は、パスポートを用意してから予約しましょう。
パスポート情報として、パスポート番号・有効期限・発行国・地域の入力が必要です。そして、滞在先住所(オートチェックイン実施前まで登録・編集可能)の入力も必要なので、滞在先住所またはホテル名もメモしておきましょう。
・滞在先ホテル名
・都市名
・州
・郵便番号
・滞在先
予約画面で、事前座席指定や機内食・アメニティや海外旅行保険等をオプションとしてつけることが出来ます。
ZIPAIRでは、空港ラウンジもオプションサービスとして提供しています。通常料金は大人1名あたり1,200円、ZIPAIRでは1,600円。
一見、通常料金の方が安くて良さそうなのですが、ZIPAIR特典としてアルコール又はデザート1品が無料でもらえるのでアルコールかデザートを注文するつもりの方は成田空港ラウンジオプションサービスをつけるのも良いかもしれません。
我が家は夫婦それぞれ、Priority Pass(プライオリティ・パス)というラウンジや空港サービスを利用出来るカードがあり、そのラウンジを使うのでつけていませんがお子さん連れは特にラウンジで搭乗まで過ごすと楽だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初めてZIPAIRを予約して魅力を感じたことをご紹介しました。
まだまだ燃油サーチャージは高く、円安は一層進んでおり、現地ホテルも高騰しているので必要予算は上昇の一途を辿っています。
しかし、値段が高いから行けないと言い訳を言っていても、安くなって行ける時がくるとは限りません。
普段は倹約貯蓄生活をしていますが、我が家は海外旅行など経験にはお金をかけたいと思っています。
まずは、予算を決めてからその予算内で行ける手段を考えます。
マイルでの特典予約はもちろん、今回のZIPAIRはバンコク便の冬季発売日に直ぐに予約するなどそこはやりくりの腕の見せ所だと思い楽しみながら手配しています。
全国旅行支援もほぼ終わった今、一歩外の世界の景色を見てみませんか。
きっとお金には代え難い経験が待っていると思います。
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